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演劇はなぜ存在してきたか。
演劇で何ができるか。
利賀で演劇と社会に関わりについて考え、ディスカッションし、実践するワークショップを開催します。
第一回は、演劇を通してひらかれた議論の場をつくる方法を考えます。
日程：2023年7月31日（月）〜 8月3日（木） 3泊4日
場所：利賀芸術公園
募集人数：10名。応募者多数の場合は書類選考。
対象：劇作家、演出家、俳優、制作者、劇場ではたらく人、美術家、振付家、音楽家、ドラマトゥルク、ファシリテーター、批評家、研究者、そのほか様々な形で演劇にかかわる人。
参加費：1万2000円（宿泊費・食費実費）※利賀までの往復交通費は参加者負担でお願いします。
【進行役】
瀬戸山美咲
劇作家・演出家・ミナモザ主宰。小劇場、公共劇場、商業演劇まで幅広く活動。各地のコミュニティでワークショップや創作を継続的におこなっている。
浜野まどか
俳優。椿組所属。2021年より、まちかべ新聞「こくセージ」「国分寺の投票率を１位にプロジェクト」に参加。
村田千尋
劇作家・演出家・劇団へコキリス主宰。演出助手としてさまざまな公演に携わる。
【利賀について】
1976年、演出家・鈴木忠志が率いる劇団SCOT（Suzuki Company of Toga、旧名：早稲田小劇場）が富山県利賀村に拠点を移し、合掌造りの民家を改造して「利賀山房」と名付け、演劇活動を始めました。1982年には磯崎新設計の野外劇場を新設し、日本で初めての世界演劇祭「利賀フェスティバル」を開催。６つの劇場、稽古場、宿舎などを擁する利賀芸術公園は、「演劇の聖地」と呼ばれています。SCOTの活動は世界から注目され、毎年夏に行われるSCOTサマー・シーズンや、俳優のためのスズキ・トレーニング・メソッドの訓練など、世界中の舞台芸術家が集まる拠点となっています。
【プログラム】 ※参加者の専門によって変更する可能性があります。
公共圏について ―― 投票率アップ運動の実例から
公共圏とは、民主主義において共通の関心事について自由で平等な議論を可能にする仕組みのことです。2021年から東京都国分寺市で行われている選挙の投票率を上げるプロジェクトでは、市民同士が出会う場としてコーヒー屋台などを設けてきました。このプロジェクトを参考に、現代の日本で議論の場をつくる方法を考えます。
演劇をひらいていく
かつて演劇は危険なものであり、社会に対する影響力を持っていました。しかし、今はインターネットなどに比べ影響力は限られ、それゆえほかの分野よりも自由が保証されているという皮肉な状況です。そういう意味では演劇にしかできないことはありますが、演劇はどこに向かってどうひらいていけるのか、歴史を振り返りながら考えます。
公共劇場／劇団／アーティスト
日本の公共劇場と劇団とアーティストの現状について、参加者同士で情報共有します。集団が成立・持続しづらくなっている今、俳優をはじめとするアーティストたちはどうすれば継続的に活動できるか考えます。東京一極集中にならない文化政策についても話し合います。
実践編
演劇を通して、公共圏をつくる方法を２チームにわかれて企画します。互いの企画に参加し、フィードバックをおこないます。
・上演をひらくチーム
・上演以外の形で演劇的な場をつくるチーム
【参考資料】
書籍『演劇の公共圏』クリストファー・バルミ（著）、藤岡阿由未（訳）
映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』フレデリック・ワイズマン（監督）
【利賀へのアクセスについて】
JR高山本線 越中八尾駅より南砺市営バスで利賀芸術公園下車（約1時間）
7月31日（月） 10:40 越中八尾駅発 → 11:32 利賀芸術公園着
8月3日（木） 14:41 利賀芸術公園発 → 15:35 越中八尾駅着
【ハラスメント防止ガイドライン】
・進行役は参加者ひとりひとりが尊重され、身体的・精神的に安全に過ごせる環境をつくります。
・進行役・参加者ともに年齢、国籍、人種、ジェンダー、セクシャリティなどの属性を理由にした差別的言動を禁止します。
・進行役・参加者ともに、攻撃的な言動、人格を否定する言動を禁止します。
・進行役・参加者ともに、不適切な身体接触を禁止します。
・問題が起きた際は、話しやすい進行役にご相談ください。ワークショップ外の第三者へ相談できる窓口も用意いたします。
【応募方法】
以下をinfo@minamoza.comまでお送りください。
お名前、生年月日、ご住所、電話番号、メールアドレス、専門（俳優、劇作家、制作者など）および簡単な経歴、志望動機（200字以内）
6月29日（木）23:59応募締切
7月1日（土）までに参加の可否についてご連絡します。
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